HOME » MLB » 2021年MLB主観的名場面9選
Buster Posey

投げる・打つ・走る全てが名場面なので、全て挙げられない。

特に好きなのは、
  • 5月3日のレイズ戦
  • 7月3日のオリオールズ戦:サヨナラローリングホームインの前の盗塁の前にサイコパスのように不敵な笑みを浮かべていた時
  • オールスター戦で先発した際にノーラン・アレナドに対して100マイルを連発した時

サンフランシスコ・ジャイアンツの全部

2017年から昨年まで低迷が続いていたサンフランシスコ・ジャイアンツ。今年もダメなんだろうなぁという予想を覆し、「Beat LA」を合言葉にロサンゼルス・ドジャースと激しい優勝争いを繰り広げ、10月3日のレギュラーシーズン最終戦でようやく優勝を決めた。

勝率が5割未満だったのは6戦目の4月6日までで、その後は順調に勝ち星を重ね、終わってみれば球団新記録の107勝。106勝のロサンゼルス・ドジャースを振り切った。
特定の選手が突出した活躍をしたわけではなく、出場機会を得た選手がしっかり仕事をして勝ったという印象が強い。
打率 .249(2位)
本塁打 241(1位)
打点 768(2位)
防御率 3.24(2位)
勝利 107(1位)
セーブ 56(1位)
とは言え、今シーズン限りで引退したバスター・ポージーの攻守にわたる活躍がなければ、優勝はあり得なかっただろうと思われる。

ジェイコブ・デグロムの全部

球速表示がなくても、素人が見ても分かるくらい、フォーシームが速くて、変化球のキレがあって、コントロールが良い。バッティングも良い。走塁も手を抜かない。無援護で勝ち星がつかなくてもメッツひと筋。完璧超人。

タイラー・グラスノーの全部

球速表示以上に速く見えるフォーシーム。とんでもなく落ちるカーブ。ダイナミックな投げっぷり。スライダーを投げるようになり、コントロールも改善され、MLBでも指折りのピッチャーになると思われた。
ただし、同地区チームとの対戦では失点が多かった。特にトロント・ブルージェイズにはよく打たれた。ブルージェイズのサイン盗み疑惑が物議を呼んだ。自分も同じ疑惑を持っていた。
ヤンキースタジアムでの登板時は、左手がけいれんしたり、右手から血を流しながら投げたこともあった。
6月15日に右肘靭帯の一部損傷で10日間の負傷者リストし、その後はマウンドに戻ることなく、8月4日にトミー・ジョン出術を受けた。
MLBによる投手の滑り止め粘着物質使用の取り締まりが怪我につながったと怒りをあらわにした。
滑り止めを使わなくても、負傷前の登板では素晴らしいピッチングをしていた。右肘が治ればサイ・ヤング賞クラスのピッチャーになると信じている。
マウンド上やダグアウトに戻る場面でよくしゃべる。汚い言葉を吐くな、吐くなら口を隠せと、ママに怒られた。
その後はちゃんとグラブで口を隠しながら汚い言葉を吐いていたものの、音声はしっかり拾われていた。

余談だが、タイラー・グラスノーは、2メートルを超える巨体でありながらサージェント・ジャンプでバックフリップができるほどの運動神経の持ち主で、ナショナル・リーグのピッツバーグ・パイレーツ時代は上手にバントもしていたようだし、脚が長いだけあって走るのも速い。その気になれば二刀流もできそうに見える。

しかしながら、かなり残念な点がある。全力疾走する姿がカッコ悪い。長い手足を持て余している。乱闘に参加するためブルペンから先頭で飛び出す様子は、運動神経悪い芸人のようだった。

ケビン・キアマイアーの熱盛

捕った後、当たり前のようにスカしているところがカッコいい。
2021年はゴールドグラブ賞獲得ならず。残念無念。

9月21日にトロント・ブルージェイズのスカウティング・カードをお持ち帰りしたことを発端として、ケビン・キアマイアーが報復死球をくらった。

これについて、現役の選手からは「レギュラーシーズンが終わろうとしている9月下旬は、相手をどう攻めればいいかはとっくに把握しているので、スカウティング・カードを奪っても特に意味はない」「カードを奪われたなら、カードに書いてあることと反対のことをやればいい」「自分のチームのカードは解読するのが難解な言葉で書かれているので、読んでも分からない。解読しやすい言葉で書かなければいい」「ダグアウトにいるコーチがサインを伝えたり、シフトチェンジで情報を得たり、選手の癖を盗んだりするのと同じことであって、不正ではない」といった声が聞かれた。

タンパベイ・レイズのトップ・プロスペクトさんたち

ランディ・アロサレーナ、シェーン・マクラナハン、テイラー・ウォールズ、ワンダー・フランコ、ビダル・ブルーハン、シェーン・バズ。能力の高いルーキーが湯水の如く現れて活躍するレイズの恐ろしさよ。
ランディ・アロサレーナとワンダー・フランコは2021年のアメリカン・リーグのJackie Robinson Rookie of the Yearファイナリストに(もう一人はヒューストン・アストロズのルイス・ガルシア)。
ランディ・アロサレーナは11月15日、Jackie Robinson Rookie of the Yearに選出された。おめでとうランディ。

ミルウォーキー・ブルワーズのウィリー・アダメス

前述のテイラー・ウォールズ、ワンダー・フランコ、ビダル・ブルーハンの出場機会を増やすため、タンパベイ・レイズのウィリー・アダメスは5月21日にミルウォーキー・ブルワーズへトレード放出された。

突然トレードを言い渡されたウィリー・アダメスは、涙ながらにチームメイトとお別れして、ミルウォーキーの人になった。

「ブルワーズのみんなが両手を広げて迎え入れてくれた」と本人が言うように、あっという間にチームに馴染み、レイズでは今シーズン打率.197と不振だったバッティングが嘘のように当たり始め、移籍初戦で初ヒット、2戦目に初打点、6戦目に初ホームランを放った。これには元チームメイトのタイラー・グラスノーも大喜びだった。

ウィリー・アダメスの加入なくしてミルウォーキー・ブルワーズの地区優勝はなかったと言っても過言ではないほどの貢献度だった。めでたし、めでたし。

“the next Shohei” ブレット・フィリップス

逆転勝ちが多かった今シーズンのタンパベイ・レイズ。大敗していても、何か面白いことが起きると期待できたのは、ブレット・フィリップスの存在によるところが大きかった。
満塁ホームラン3本、ランニングホームラン1本、サヨナラ打2本は見事。
7月にはピッチャーデビューを果たし、球速94マイルとボークを記録し、「Twitterでは既にネクスト翔平と呼ばれている」と言い放ったが、後日「ボークは人生で最も恥ずかしい瞬間だった」と述べた。

残念そこはアレナドだ

どこに行ってもノーラン・アレナドはノーラン・アレナドだった。
2021年も当然のようにゴールドグラブ賞。おめでとうございます。

ゴールドグラブ賞受賞者の中から各リーグの最優秀守備選手を選ぶプラチナゴールドグラブ賞も5年連続で受賞。

銅像を建てるとしたらコロラドになるのかセントルイスになるのか。両方建てちゃえばいいか。
要約すると、大谷翔平が大好きな、ただのレイズファン。